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前立腺の病気
前立腺は男性特有の臓器で精液の一部を造っているところです。主な前立腺の病気として、「前立腺肥大症」「前立腺がん」「前立腺炎」が挙げられます。
詳しくはこちら尿路・性器感染症
膀胱炎や腎盂腎炎など、主に大腸菌をはじめとする腸内細菌が尿道より侵入することで発病します。尿検査にて原因となっている細菌を調べ、その結果に応じて抗菌剤の服用が必要です。繰り返す場合は、原因となっている病気がないか、調べる必要があります。
尿路結石症
突然の腹痛を起こす腎結石・尿管結石や膀胱結石があります。診断には腹部エコーや腹部レントゲン撮影を行いますが、腹部CTにてより詳しい診断ができます。結石が比較的小さい場合、自然に排石することがほとんどですが、直径が1㎝以上の結石では体外衝撃波による結石破砕術や内視鏡手術が必要になる場合もあり、その場合は適宜、病院を紹介します。
泌尿器科領域のがん
尿路系のがんとしては腎がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、尿道がんがあります。いずれも血尿を契機に発見されることが多いがんです。目で見てわかるような血尿(肉眼的血尿)はもちろん、検尿ではじめてわかるような血尿(尿潜血)でも検査を受けるべきです。診断には腹部超音波検査、CT、排泄性腎盂造影、膀胱ファイバースコープなどでおこないます。精路系のがんには前立腺がん(前立腺の病気の項参照)、精巣(睾丸)腫瘍、陰茎がんがあります。精巣腫瘍は20代、30代の比較的若い男性に多い疾患です。精巣の一部または全体が硬くなり痛みを伴わないのが特徴です。診断は陰嚢部の超音波検査、触診、血液検査などです。陰茎がんは亀頭や包皮にできる皮膚がんで包茎の人に多くみられるものです。いずれもできるだけ早く診断し治療をすることが必要です。
頻尿・尿失禁・過活動膀胱
尿が出にくい、尿が近い、尿が漏れてしまうという尿に関する症状はとても不快なものです。恥ずかしいからと我慢しがちですが、早めに受診して治療を受けることで、改善することができます。
膀胱の働きには尿を出す(排尿機能)と尿をためる(蓄尿機能)に分けられます。
排尿機能に関する症状(排尿症状)には、尿が出にくい、尿を出すのに時間がかかる、勢いがないなどがあります。このような症状は、前立腺肥大症など男性に多い症状です。
また、排尿後の症状としてまだ残っている感じ(残尿感)、排尿直後に少量の尿が漏れる(排尿後滴下)というものも不快なものです。
尿が近い、尿が漏れてしまうという症状は、膀胱の尿をためる機能(蓄尿機能)が障害されている状態で蓄尿症状といわれます。この様な症状は、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、膀胱がん、膀胱結石などの病気でも起こるもので、まずこの様な病気の有無をチェックしなくてはなりません。
蓄尿症状といわれるものには次のようなものがあります。
昼間頻尿
日中(起きている間)の排尿回数が多いという症状で、膀胱機能の異常のほか、十分な排尿ができていない場合(残尿が多い)や水分の摂りすぎ、糖尿病などが原因となっている場合があります。
夜間頻尿
就寝から起床までの排尿回数が多いという症状。夜間頻尿のなかには夜間の尿量が多い場合(夜間多尿)があります。この原因には、高血圧、心不全などの内科的原因の場合もあります。
尿意切迫感
強い尿意が急に起こり、我慢が難しいという症状で後に述べる過活動膀胱では必須の症状です
尿失禁
尿が漏れてしまうという症状で、次のような種類があります。
- 腹圧性尿失禁
- くしゃみや咳など、お腹に急に力が入った時に尿が漏れる。女性に多い。
- 切迫性尿失禁
- 急に強い尿意を感じ、尿が漏れてしまう。
- 混合性尿失禁
- 腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方を認める状態。
- 夜尿症
- 睡眠中に尿が漏れている状態。
- 持続性尿失禁
- 持続的に尿が漏れている状態。
- その他の尿失禁
- 特有の状態で起こる尿失禁、例えば性交中の尿失禁、笑った時の尿失禁など
また次のような場合もあります。
- 溢流性尿失禁
- 十分な排尿ができず、あふれ出ている状態。前立腺肥大症、神経因性膀胱などで起こる。
- 機能性尿失禁
- 膀胱機能に異常はないが、身体的な障害のためすぐにトイレへ行けないため漏れてしまう状態。
過活動膀胱
過活動膀胱とは尿意切迫感(急に尿がしたくなり我慢ができない)を主症状とする排尿に関する新しい診断名で、その原因はいろいろで一つの病気をあらわすものではありません。
診断は主に患者さまの自覚症状(チェックシート)によって行われます。特別な苦痛を伴うような検査はありません。
過活動膀胱は、その名のように膀胱の排尿筋が過剰に働くことですが、その原因は脊椎や脳に異常がある神経因性とそうでない非神経因性のものがあります。また、炎症や結石、腫瘍といった明らかな他の病気で症状を起こしている場合は過活動膀胱からは除きます。
治療は、薬物療法(抗コリン剤、β刺激剤)、行動療法(膀胱訓練など)です。
性行為感染症(性病)
性行為を介して感染する病気のことで、病原体としては細菌、クラミジア、ウイルス、原虫など多種多様です。
性感染症の症状の多くは、性器近辺に出る事が多く、また感染していても症状のでない疾患も多く存在します。症状がないからと言って安心はできません。もし、感染したのではないかと疑うようなことがあれば、早めの治療を行います。気になる症状がおありの方はご相談ください。
包茎
包茎について説明します。包茎は世間一般において非常に誤解の多いものです。包茎とはペニスの皮があまっていて、亀頭が十分に露出していない状態で、包皮輪あるいは包皮口といわれる皮膚の折り返し部が狭く、手で引っ張っても露出しない状態をいいます。いわゆる真性包茎と呼ばれる状態です。
詳しくはこちらパイプカット(精管結紮術・精管切断術)
パイプカット(精管結紮術・精管切断術)は、精巣でつくられた精子を送る「精管」をカットする、男性の避妊を目的とした手術です。
詳しくはこちらED
EDとは「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、性交が行えない状態」のことです。
詳しくはこちら