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お知らせ
2026.07.08
「尿路結石の痛みはどんな感じ? 」突然来る脇腹・背中の激痛の話
「昨日まで何ともなかったのに、突然脇腹に激痛が走った」
「背中が痛くて、最初はぎっくり腰かと思った」
そういう経緯で来られる方が、とても多いです。
尿路結石は、予告なく突然やってくるのが特徴の一つです。
「まさか結石とは思わなかった」という方がほとんどです。
尿路結石の痛みは、どんな感じか
一言で表すなら、「これまで経験したことのない種類の痛み」と言う方が多いです。
脇腹や背中に突然始まる、波のある激しい痛みが典型的です。
「波のある」というのは、ずっと一定ではなく、強くなったり少し引いたりを繰り返すという意味です。この波に合わせて、じっとしていられないほど苦しくなることもあります。
一緒に出やすい症状としては、こんなものがあります。
- 吐き気・嘔吐(痛みが強すぎて気持ち悪くなる)
- 冷や汗
- 血尿(肉眼では分からないこともある)
- 頻尿・残尿感
- 痛みが下腹部や鼠径部(足の付け根)に向かって移動してくる感覚
「なんか背中が痛い」と思っていたら、だんだん下の方に痛みが移ってきた、という経緯で来る方もいます。結石が尿管の中を移動していくにつれて、痛みの場所も変わってくることがあります。
尿路結石はなぜあんなに痛いのか
尿路結石の痛みが強烈な理由は、結石が尿の通り道をふさいでしまうためです。
腎臓でできた結石が尿管(腎臓から膀胱につながる細い管)に引っかかると、尿の流れが悪くなり、腎臓に尿がたまってしまいます。その結果、腎臓の中の圧力が高くなり、腎臓を包む膜(腎被膜)が引き伸ばされることで、強い痛みが起こります。
さらに、体は結石を外へ押し出そうとして、尿管をいつもより強く動かします。この動きも痛みの原因となり、「尿が詰まって腎臓の圧力が高くなること」と「結石を押し出そうとする尿管の動き」が重なって、あの激しい痛みが起こるのです。
どんな人が尿路結石になりやすいのか
尿路結石は、体質や生活習慣が大きく関係しています。
- 水分をあまり飲まない
- 肉類・塩分・脂質の多い食事が多い
- 汗をかく仕事や運動をしている(水分が不足しやすい)
- 肥満・糖尿病・高血圧がある
- 家族に結石の人がいる
男性に多い病気でもあります。男女比でいうと、男性の方が約2〜3倍なりやすいとされています。40〜60代に多いですが、30代でもなる方はいます。
かとう泌尿器科・内科クリニックでの治療
脇腹や背中の痛み、血尿などから尿路結石が疑われる場合は、まず診察を行い、尿検査や超音波検査(エコー)で結石や腎臓の状態を確認します。
必要に応じてCT検査を追加します。CT検査は結石の有無だけでなく、位置・大きさ・数を正確に確認できるため、尿路結石の診断に非常に有用な検査です。
尿路結石と診断された場合は、まず鎮痛薬を使用して痛みを和らげます。尿路結石の痛みは非常に強いことがありますが、多くの場合は適切な鎮痛薬で症状が改善します。
その後は、結石の大きさや場所、尿の流れがどの程度妨げられているかなどを総合的に判断し、治療方針を決めていきます。
一方で、結石に発熱や悪寒を伴う場合は、腎盂腎炎などの尿路感染症を合併している可能性があります。尿の流れが詰まった状態で感染を起こすと重症化することもあるため、緊急の治療が必要になる場合があります。
このような症状がある場合は、我慢せず早めに受診してください。
一度尿路結石になった人は、再発しやすい
尿路結石は再発率が高い病気です。治療して石が出ても、5年以内に約半数の方が再発すると言われています。
再発を防ぐためには、生活習慣の見直しが大事です。
特に水分をしっかり取ること。1日2リットルを目標に、こまめに飲む習慣が予防につながります。食事では、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草・チョコレート・ナッツ類など)を取りすぎないことも大事です。
「一度なったから、また来るかもしれない」という不安を持っている方は、定期的に確認しにきてもらえると安心です。
「これって結石?」と思ったら
脇腹・背中・下腹部に突然の強い痛みが来たとき、「もしかして結石かも」と思ったら、早めに受診してもらえると助かります。
痛みが治まっていても、「結石があるかどうか」は検査しないと分かりません。一度痛みが引いても、まだ結石が残っていることもありますし、そのままにしておくと腎臓への影響が出ることもあります。
「あの痛みはなんだったんだろう」と気になっているなら、痛みが落ち着いたタイミングでも一度来てもらえればと思います。